自転車は、ペダルを踏み込んだ力をチェーンや変速機を介して車輪に伝えているので、自転車のペダルが回らない原因は、ペダルの不調以外のことも考えられます。特にペダルを踏み込むとガタつきがある場合は、早急に対応しなくてはいけないので注意が必要です。
自転車のペダルが回らない原因
自転車のペダルが回らない主な原因は、「BB(ボトムブラケット)の不具合」「車輪のハブ軸の不具合」「変速機の不具合」などが挙げられます。
まず、試しておきたいことは、自転車のチェーンを外した状態でペダルが回るかどうかを確認することです。
チェーンを外した状態でペダルが回らない時は?
自転車のチェーンを外した状態でペダルが回らない時は、BB(ボトムブラケット)の不具合が考えられます。ペダルが付いているアームの部分をクランクと言い、そのクランクが回転する中心部の内側には、通称「BB」と呼ばれるボトムブラケットという部品が入っています。
このBBには、回転をスムーズにするためのベアリングが組み込まれており、この部分が破損するとペダルが回らないことがあるのです。
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BBはネジで固定されているのですが、走行中に負荷がかかるとネジが緩んできます。ペダルがガタついた状態で、走行を続けると、やがては内部のベアリングが破損してしまいます。また、BBのネジが緩んだ隙間から雨水が入り込むと、内部が錆び付いてしまうこともあります。
ネジの緩みによるペダルのガタつきは、すぐにネジを締め直せば問題ないのですが、BBのベアリングが破損している場合は、新しいBBと交換する必要があります。
チェーンを外した状態でペダルが回る時は?
自転車のチェーンを外した状態で、ペダルが前方にも後方にも回る場合は、ペダルには問題がないので、車輪のハブ軸や変速機などに何らかの不具合がある可能性が考えられます。
自転車の車輪の中心部分には、ベアリングと呼ばれる回転をスムーズにするための金属製のボールが組み込まれています。この部品が経年劣化で摩耗したり、外的衝撃などで破損してしまうと、車輪が止まった状態になるので、ペダルを踏み込んでも回らない原因になります。車輪のベアリングが破損していると、車輪の回転にガタつきが生じることもあります。
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また、ギア付きの自転車の場合は、変速機の不具合が原因でペダルが回らないことがあります。チェーン側のギアの切り替え部分が、歯車と噛み合っていないと、後方にはペダルが回るけれど、前方にはペダルが回らない状態になります。
変速機の不具合は、自転車を倒してしまって変速機を地面にぶつけたことが原因で起こることが多いです。駐輪場に置いていた自転車を、他の人が倒してしまった場合は、なかなか気付けないものです。
また、正しいタイミングでギアチェンジしないとギアが壊れることもあります。自転車のギアは前進することを前提にギアチェンジするので、変速直後に後退すると故障の原因になります。
ギアチェンジの正しいタイミングは、変速機の種類によって異なります。これについては、以前に書いた記事があるので合わせてご覧ください。
BB(ボトムブラケット)
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