堤防釣りをしていると、お目当ての魚は釣れずにフグしか釣れないことがよくあります。フグは体内にテトロドトキシンという猛毒が含まれているため、ふぐ調理師免許の有資格者以外はさばくことができません。そのため、フグを釣り上げた時はリリースするのが基本なので、堤防釣りの代表的な外道と言っても良いでしょう。本記事では、堤防釣りでフグしか釣れない理由と、フグを釣らないための対策について紹介します。
堤防釣りでフグしか釣れない理由
堤防釣りでよく釣れるフグの種類は、クサフグやショウサイフグなどです。これらのフグは沿岸の浅い砂地に群れを成して生息しています。
そのため、堤防釣りでフグの群れの中に仕掛けを投げ入れてしまうと、次々とフグが寄ってきて、何度試してもフグしか釣れないという状況に陥ります。これが堤防釣りでフグばかり釣れる理由です。
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クサフグやショウサイフグは鋭い歯をもっていて、硬い殻に覆われた甲殻類を簡単に嚙み砕いて捕食します。ですから、釣りの仕掛けにフグが寄ってくると、フグにハリスを噛み切られたり、針を取られたりすることがよくあるのです。
お目当ての魚が釣れずにフグしか釣れないと、ハズレくじを引き続けている気分になります。フグは単に堤防釣りの外道というだけではなく、ハリスや針を傷めてしまう原因になるので、できるだけフグを釣り上げないように、釣り方や釣り具の選び方などで対策する必要があります。
堤防釣りでフグしか釣れない時の対策
クサフグやショウサイフグは、沿岸近くの水深50m以浅の砂地に生息し、春から夏にかけて内湾の岸辺に群れて産卵する習性があります。この時期のフグは食欲旺盛なので、堤防からフグの群れに仕掛けを投げ入れてしまうと、何度やってもフグしか釣れないことがあります。
堤防釣りでフグしか釣れない時の対策は、まずはフグの群れを避けたポイントに仕掛けを投げ入れることが大切です。堤防に近いポイントに撒き餌を投げ入れてフグの群れを集中させ、フグの群れから離れた沖に向かって遠投するとフグの群れを回避できます。
フグはキラキラ光るものに興味を示す習性があるため、金針やメッキでコーティングされた銀針は、フグを引き寄せてしまう恐れがあります。フグ対策としては、マットで黒いチヌ針やオキアミと同系色の針など、地味で光らない針を使用すると良いでしょう。
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例えば、カワハギ釣りをする際にキラキラ光る集魚板を使うことがありますが、カワハギはフグ目カワハギ科に分類される魚なので、光るものに興味を示すのはフグの仲間によく見られる習性です。ですから、フグを避けたい場合は、金針や銀針などの光る釣り具や、蛍光色の仕掛けなどを使用しない方が無難です。
または、タナ(レンジ)を変更してフグが泳ぐ水深を避けることで少しは対策になりますが、春から夏にかけての産卵期のフグは食欲旺盛なので、タナを変えても食い付いてることがよくあります。
ワームなどの柔らかいルアーはフグに簡単に噛み切られてしまうので、フグの群れがいる場所では使用できません。ルアー釣りをする場合は、硬くて耐久性のあるハードルアーがおすすめです。
堤防釣りで何をやってもフグしか釣れない場合の最終的な対策は、その場所はフグだらけなので釣り場を移動した方が賢明です。
フグにハリスを切られてしまう場合は、ハリスに強化チューブを付けることで、ラインブレイクを軽減できます。
ハリスチューブ
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