ヤマメは成長や繁殖期などの影響で、体の模様が消えたり、体の色が変わったりします。今回は、ヤマメの体色変化について解説していきます。
ヤマメのパーマークが消える?
パーマーク(幼魚紋)とは、ヤマメの体の側面に複数ある小判状の斑点模様のことを言います。 パーマークは、ヤマメの成長とともに薄くなり、体長30~40㎝くらいになると、パーマークが消えて銀白色になる傾向があります。
川で一生を過ごす陸封型のヤマメの多くは、パーマークが消えることはほとんどありませんが、降海型のヤマメがサクラマスになるとパーマークが消えます。
ヤマメが海に出るとサクラマスに名前が変わりますが、これらの魚は生物学的には同じ生き物です。
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ヤマメは降海すると、パーマークが消えて全身が銀化していきます。この現象を「スモルト(銀毛)」と言い、サケ科魚類に見られる特有のものです。
降海型の成長は個体差があり、大きいもので体長70㎝を超えるものもいます。陸封型は稀に体長30㎝を超える個体もいますが、大抵は体長15~20㎝程度です。小型のヤマメはパーマークが消えることはありません、
ただし、ダムや湖などに下りて、再び遡上してくる降湖型は、体長40㎝ほどまで成長する個体もいます。
ヤマメの婚姻色の時期は?
ヤマメの婚姻色とは、繁殖期に体の側面が黒っぽくなったり、桜色になったりすることを言います。繁殖の時期になると、陸封型のヤマメは体色が黒ずんできますが、降海型のサクラマスのように鮮やかな桜色になることはありません、
ヤマメの繁殖期は10月中旬~11月上旬頃で、この時期になると婚姻色が見られるようになります。降海型のサクラマスは産卵後に息絶えてしまいますが、陸封型のヤマメは翌年2回目の産卵を行うために生き残ります。
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サクラマスは産卵の3~5ヶ月前には川に入ってきているのですが、この時期は河川の深い場所や物陰に潜んでいてあまり動かず、餌はほどんど取りません。
自治体などが管理する河川では、ヤマメの保護を目的に10月~4月頃まで禁漁期間となっていることありますが、解禁後の春に薄っすらと婚姻色が残る個体を見掛けることがあります。
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