コイ(鯉)とフナ(鮒)は、見た目がよく似た近縁種ですが、口ヒゲの有無や体長などに違いがあります。本記事では、コイとフナの見分け方のポイントについて紹介します。
コイとフナの違いや見分け方
コイとフナの分類上の違い
コイは、コイ目コイ科コイ属に分類され、フナは、コイ目コイ科コイ亜科フナ属に分類される魚なので、分類学的には違います。
フナはコイと別属ではありますが、フナも大きく見ればコイの仲間ということになるので、食性などに似かよった部分があります。
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コイとフナの多くは、水草や水生昆虫、貝類など、口に入る生き物は大抵は食べる雑食性の魚ですが、フナの種類の中には、ゲンゴロウブナや、それを品種改良したヘラブナなどのように、植物プランクトンを好んで食べる草食性のフナもいます。そのため、ヘラブナ釣りには、小麦粉やジャガイモなどの練り餌を使うことがあります。
コイとフナは、春から初夏にかけて産卵し、生息範囲も近いため、これらが異種交配して「フナコイ」と呼ばれる雑種が自然界で確認されています。
フナの種類の違いについては、以前に書いた記事があるので、合わせてご覧ください。
コイとフナの見分け方はヒゲの有無
コイの口には味覚や触覚を感知するためのヒゲがありますが、フナの口にはヒゲがありません。このように口ヒゲの有無の違いが、コイとフナの見分け方のポイントになります。コイの口ヒゲは、通常は1対ですが、種類によっては2対の口ヒゲを持つコイもいます。
その他にも、コイとフナでは、体長の違いや目の大きさの違いなどがあります。コイの体長は60㎝程度ですが、大きいもので1mを超える種類もあります。それと比べて、日本に生息するフナの体長は15㎝程度で、大型種のゲンゴロウブナやヘラブナでも全長40㎝程度です。
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コイは、大きな体に対して目が小さいです。それと比べて、フナは小さな体のわりには目が大きいという違いがあります。また、コイの口は前方に伸びますが、フナの口は伸びないというところも見分け方のポイントになります。
コイとフナの寿命は15~20年程度で、どちらも長寿な魚として知られており、飼育下のコイとフナでは、50年以上生きた個体がいると報告されています。
コイ釣りの餌
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