リールのハンドル自体が回らない場合は、回転部分の故障が原因になっている可能性が考えられますが、リールのハンドルは回るけど、糸が巻けない場合は、必ずしも故障が原因ではないことが多いです。特にPEラインを使用している場合は、スプールの上で滑って空回りすることがあるので、滑りにくいナイロンラインで下巻きをする必要があります。
リールのハンドルが回らない原因
リールのハンドル自体が回らない主な原因は、「ベアリングの不具合」と「塩噛み」が挙げられます。
リールの回転部分には、回転を滑らかにするためのベアリングと呼ばれる金属製のボールで構成されたパーツが組み込まれています。
ベアリングの内部には、回転をスムーズにするためにグリスが塗られているのですが、このグリスが流れて出てしまったり、内部に砂や塵が混入してベアリングが破損すると、リールのハンドルが回らない原因になります。
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海釣りをする場合はリールの使用後に真水で洗わないと、リール内部に侵入した海水が蒸発し、残った塩が結晶化することで、リールの回転が悪化することがあります。この現象を「塩噛み」と言い、初めのうちはリールのハンドルを回すと「シャリシャリ」という異音が生じるようになり、最終的にはハンドルが回らない原因になります。
その他にも、初期型のシマノのリールには、ゴム製のフリクションリングと呼ばれるパーツが内部に組み込まれており、このゴム製パーツが劣化して内部で溶けてから固着することで、リールのハンドルが回らないことがありましたが、その後、樹脂製のフリクションリングに改良されています。
スピニングリールのシャリシャリ音の原因とメンテンナンスについては、以前に書いた記事があるので合わせてご覧ください。
リールのハンドルを回しても糸が巻けない原因
リールのハンドル自体が回らない場合は故障の疑いがあるので、専門店などに点検と修理の依頼をだすことが必要になりますが、リールのハンドルは回るけど糸が巻けない場合は、必ずしも故障が原因になっているわけではありません。この場合は、間違った使用方法が原因になっていることが多いので、リールの使い方を改めて確認する必要があります。
ドラグの締め忘れ
ドラグを緩めると、糸が巻かれているスプールが逆回転し、魚の強い引きに対して糸を送り出すことができます。しかし、ドラグが緩んだままの状態では、リールのハンドルを回しても糸が巻けない原因になります。
ドラグの位置は、スピニングリールとベイトリールで異なります。スピニングリールのドラグの位置は、スプールの前方にあり、ベイトリールのドラグの位置は、ハンドルの付け根です。この場合は故障が原因ではないので、ドラグを締めれば糸が巻けるようになります。
スプールの糸が絡まっている
リールはハンドルを回してスプールに糸を巻き取っていくのですが、このスプールの部分で糸が絡まっていることが原因で、糸が巻けないことがあります。この場合は、ドラグを緩めてスプールを取り外し、絡まった糸を解いてあげれば問題解決です。
スプールの糸が絡まる時は、リールのストッパーをOFFにしていることが多いので、不具合が起こる前にスイッチをONの状態にしておきましょう。
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ラインローラーに糸が通っていない
スピニングリールには、ベールの根元の部分にラインローラーと呼ばれる糸のヨレを防ぐためのパーツがあります。このラインローラーに糸が通っていないと、リールのハンドルを回しても糸が巻けません。この場合も故障ではないので、ラインローラーに糸を通しておけば問題は解決です。
PEラインが滑って空回りする
リールにPEラインを使用すると、PEラインがスプールの上で滑って空回りすることがあります。この状態ではリールのハンドルを回してもPEラインが巻けないので、まずはスプールにナイロンラインを下巻きしてから、その上にPEラインをまくようにすると、空回りは解消されます。
まず初めに、ナイロンラインをスプールにユニノットで結び付けます。次にリールのハンドルを10回転ほど回して、ナイロンラインの下巻きをしておきます。ナイロンラインは収縮力があるので、強いテンションで巻いておくと下巻きが安定します。
そして、最後に下巻きのナイロンラインとPEラインを電車結びで繋いでリールに巻けば、PEラインが滑って空回りすることはありません。
リールのハンドルを回しても糸が巻けない原因は、基本的なリールの使い方を知っていれば解決できることが多いです。しかし、リールのハンドル自体が回らない場合は、何らかの故障の疑いがあるので、専門店などに点検及び修理の依頼をすると良いでしょう。
スピニングリール
ベイトリール
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