「ヘダイ」「クロダイ(チヌ)」「キビレ(キチヌ)」は、タイの仲間の近縁種ですが、よく見ると口の形やヒレの色などに違いがあります。本記事では、これらの魚の見分け方について紹介します。
「ヘダイ」「クロダイ(チヌ)」「キビレ(キチヌ)」の違いや見分け方
「ヘダイ」と「クロダイ/キビレ」は別属
ヘダイはタイ科(ヘダイ亜科)ヘダイ属に分類される魚ですが、クロダイとキビレはタイ科(ヘダイ亜科)クロダイ属に分類される別属の魚です。
ですから、同じクロダイ属の魚のクロダイとキビレに比べると、ヘダイ属に分類されるヘダイは、体の形自体に違いがあります。クロダイとキビレは口先が前に突き出した形をしていますが、ヘダイの口は突き出てておらず、やや丸みのある形をしています。
また、ヘダイは、銀白色の地に黄色い斑点が縦縞模様になっているので、背側の色が、黒もしくは灰色のクロダイとは違います。ヘダイの見分け方のポイントは、やや丸い口と縦縞模様になります。
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「クロダイ」と「キビレ」はヒレの色が違う
クロダイのヒレの色は、黒もしくは灰色をしていますが、キビレは名前の通り、ヒレの下が黄色に染まっています。クロダイは地方名で「チヌ」と呼ばれることがありますが、これと区別するためにキビレは「キチヌ」と呼ぶことがあります。
クロダイとキビレは、どちらもクロダイ属に分類される魚なので、見た目は非常に似ていますが、腹ビレ、尻ビレ、尾ビレの色の違いで見分けることができます。
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「ヘダイ」「クロダイ」「キビレ」の棲み分け
クロダイやキビレと同様に、ヘダイも内湾に生息することがありますが、比較的沖合いの方にいる傾向があります。そのため、ヘダイを狙って磯釣りするというよりも、クロダイの外道としてヘダイを釣り上げることがあるという印象です。しかし、外道と言ってもクロダイよりもヘダイの方が味が良く、陸から頻繁に釣れる魚でもありません。
クロダイやキビレは、水質悪化にも比較的強い魚なので、港湾や内湾などの海水が滞る場所でも生きていけます。ですから、生息環境によっては、クロダイやキビレを食べると臭みがある個体も存在します。それと比べて、ヘダイは沖合いに生息するので、食べても身に磯臭さがないという違いがあります。
磯と沖合いで棲み分けができているクロダイとヘダイは春に産卵します。生息地が近いクロダイとキビレは、キビレが秋に産卵することで積み分けがなされています。
チヌ(クロダイ)ロッド
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