キャンプで焚き火をしていると、炭や薪が「パチパチ!」「パンパン!」と弾け飛んで怖い思いをしたことはありませんか?そもそも、焚き火からパチパチ音がする理由はいったい何なのでしょうか?本記事では、炭や薪をパチパチさせないための方法を紹介します。
焚き火からパチパチ音がする理由
焚き火からパチパチ音がする理由は、炭や薪に含まれる水分が加熱されることで、水蒸気爆発を起こしているからです。水蒸気爆発とは、閉ざされた空間で熱せられた水が、気化することで発生する爆発現象です。
湿気った炭や水分量の多い薪を焚き火の中に入れると、木の中に含まれる水が加熱されて水蒸気に変わります。水は水蒸気に変化すると体積が約1700倍にもなるので、膨張した水蒸気が木の組織を破壊して爆発します。これの爆発音が、焚き火からパチパチ音がする理由です。
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焚き火で焼かれた炭や薪がパチパチ音が鳴って水蒸気爆発をすることを「爆跳(ばくちょう)」と言ったり、「爆ぜる(はぜる)」と言ったりします。
焚き火から小さい音でパチパチが聞こえる程度でしたら、むしろ心地よいものなのですが、大きな音でパン!パン!と爆発すると怖いものです。飛び散った火の粉が素肌に当たると火傷する恐れがあるので、できれば炭や薪をパチパチさせないようにしたいものです。
炭や薪をパチパチさせないためには?
焚き火からパチパチ音がする理由は、炭や薪に含まれる水分なので、パチパチさせないためには、乾燥した炭や薪を使用すると良いでしょう。
炭は長時間焼き上げて作るので、できたばかりの炭は乾燥しているのですが、湿度の高い場所で保管していると、炭が湿気ってしまいます。使い残した炭を久しぶりに使用する際には、焚き火で使う前に、炭を天日干ししてからキャンプに持っていくと爆跳しにくくなります。
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生木を伐採して薪にするためには、1年以上は乾燥させる必要があります。雨が当たらない風通しの良い場所で、薪の断面を上に皮を下にして、薪を井桁状に組み上げておくと乾燥しやすくなります。使い残した薪も同様の状態で保管しておくと、焚き火をした時にパチパチさせないで済みます。
炭は、黒炭や備長炭などの通常の炭よりもオガ炭の方が爆跳しにくいという特徴があります。炭が爆跳するのは、木の組織内に含まれた水分が気化して膨張するからです。おがくずを原料としてオガ炭は、もともと木の組織が崩れているので、加熱しても爆ぜることがほぼありません。
オガ炭は爆跳しにくい上に、通常の炭と比べて価格が安いので、コスパの面から言ってもおすすめです。
オガ炭
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