キャンプ場での焼き芋の作り方は、アルミホイルでサツマイモを包んで加熱する方法が定番ですが、実は、焚き火で焼き芋をアルミホイルなしで作れることをご存じでしょうか。ただし、サツマイモをそのまま加熱すると火加減が難しいので、本記事では、アルミホイルなしで焼き芋を作るコツを紹介します。
焼き芋はアルミホイルなしで作ると甘くなる
焚き火で焼き芋を作る一般的な方法は、サツマイモに濡れた新聞紙やキッチンペーパーを巻いて、それをアルミホイルで包んだものを加熱して作ります。これが最も失敗しにくい焼き芋の作り方なのですが、実はアルミホイルなしでサツマイモを加熱した方が甘い焼き芋ができます。
サツマイモをアルミホイルで包んで加熱すると、いわゆる蒸し焼きの状態になるので、水分量が多くベタベタした焼き芋になりますが、アルミホイルなしで焼き芋を作ると、余分な水分が飛んで糖分が濃縮されるので、ホクホクした甘い焼き芋になります。
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アルミホイルなしで作った焼き芋は、サツマイモの身が濃縮された分皮と身の間に隙間ができるので、皮が剥きやすくなります。石焼き芋のような香ばしい焼き芋になるのでおすすめです。
ただし、アルミホイルなしのサツマイモを焚き火で焼き芋にするのは、作り方にコツが必要です。火加減を間違えると、サツマイモの外側だけ焦げて、中身はほとんど火が通りません。
焚き火で焼き芋をアルミホイルなしで作る方法
焚き火で焼き芋をアルミホイルなしで作るには、「サツマイモを石焼きにする」「サツマイモを灰の中に埋める」の2つの方法があります。どちらの作り方も成功のカギは火加減に注意することです。
サツマイモを石焼きにする
テントを設営する場所には石がないかもしれませんが、川のあるキャンプ場でしたら、川沿いに石がたくさん落ちているので、まずは小石を集めてきて、よく洗っておきます。そして、フライパンや鍋などの調理器具の中に洗った石を敷き詰め、強火で石だけを15分間加熱します。(※調理器具が高温になるので注意してください。)
石を熱くしたら、その上にサツマイモを並べてから蓋をして、弱火で1時間くらい加熱します。途中でサツマイモを10分に一度はひっくり返して、均一に火が通るようにします。サツマイモにクシを刺して通るようになったら、焼き芋が完成です。
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サツマイモを灰の中に埋める
焚き火の中にアルミホイルなしのサツマイモを放り込むと、サツマイモの外側だけ焦げて、中身は生のままになってしまいます。焚き火で美味しい焼き芋を作るコツは、サツマイモを直接火にかけるのではなく、温まった灰の中にサツマイモを埋めて、弱火で時間をかけて加熱するのがポイントです。
灰が足りない場合は、落ち葉や小枝を集めて燃やすと、すぐに灰になります。甘くて美味しい焼き芋を作るコツは、サツマイモの内部の温度が65~75℃くらいになる弱火で、1時間くらいかけてゆっくり加熱することです。
ですから、火から少し離れた場所の灰の中にサツマイモを埋めて、時間をかけて加熱すると良いでしょう。灰の量が少なくてサツマイモを十分に埋めることができない場合は、10分に一度はサツマイモをひっくり返して、均一に火が通るようにしましょう。サツマイモにクシを刺して通るようになったら、焼き芋が完成です。
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