中古テントは新品よりも価格が安いというメリットがありますが、中古テントの状態によっては、数年で使えなくなる可能性も考えられます。たとえば、製品に不具合があった場合、中古テントではメーカーで対応してくれるかどうかは分かりません。本記事では、中古テントを購入する際の注意点や、失敗しないために知っておきたい3つの事を解説していきます。
中古テントを購入する際の注意点
新品のテントには防水加工が施されていますが、何度も使用した中古テントは防水機能が低下している恐れがあります。テントにも寿命があるので、中古テントの状態によっては、数年で雨漏りする可能性もあるので注意しておきたい。
また、ネット販売では、中古テントの前ユーザーさんがどのように扱っていたのかが分からないので、ある意味当たり外れがあることを知っておく必要があります。できれば、中古テントを購入する場合は、店舗で現物を見て判断した方が失敗しにくいです。
さらには、中古テントではなくレンタルを利用するという選択肢があることを知っておくと、中古テントを購入する以前に問題が解決することもあります。以下では、これらのことを詳しく解説していきます。
Sponsored Links
中古テントで失敗しないために知っておきたい3つの事
テントの寿命は防水加工の寿命
テントに使われている素材は、ナイロンやポリエステルが主流で、中にはポリエステルとコットンを編み込んだTC素材(ポリコットン)が使用されているテントもあります。
素材としてのポリエステル自体の寿命は20年程度、コットンの寿命は80年程度は持つと言われていますが、これらを用いたテントの寿命は、一般的に5~10年程度と言われることが多いです。それでは、なぜ素材の寿命に対してテントの寿命は短いのかというと、その理由はテントの生地の表面に施された防水加工(ポリウレタンコーティング:PU加工)の寿命が5~10年程度だからです。
テントに施されたコーティングが経年劣化してくると、加水分解を起こし表面がベタついてきます。やがてはバリバリとコーティングが剥がれて防水機能を失います。再び防水加工を施すこともできますが、古いコーティング剤を剥がすのが大変です。
加水分解は、テントが水分に多く触れることで起こりやすくなるので、テントの防水加工の寿命は、テントの扱い方で大きく変わります。中古テントは、前ユーザーさんがどのように扱っていたのか分からないので注意が必要です。実質、テントの寿命も不明ということになるので、失敗しないためには、最低でも中古テントの製造年数や何年モデルぐらいは、購入前に知っておきたいところです。
Sponsored Links
失敗しないためには現物を見て確認する
テントの防水加工が劣化し、加水分解し始めているテントは雨を防げないばかりか、ベタついた表面から悪臭を放ちます。そのため、現物を見て確認できないネット通販から購入するのは、ある意味当たり外れがあるので注意が必要です。
できれば、リサイクルショップなどに足を運び、現物を見て中古テントの状態を確認することが望ましいです。初心者の方は、現物を見ても判断するのが難しいと思うので、アウトドア用品に詳しい店員さんによく相談してみると失敗が少なくなります。
ですが、ここでも注意しておきたい事は、店員さんも中古テントの前ユーザーさんが、どのように扱っていたかまでは把握しきれていないという点です。
レンタルという選択肢もあることを知っておきたい
中古テントを買おうか迷っている方の中には、これからキャンプを始めたいと考えている方も少なくありません。キャンプには興味があるけれど、アウトドア用品は意外と高価なものがあるので、とりあえず中古テントでいいかなと思っているのなら、まずは、レンタルのテントを試してみてはいかがでしょうか。
キャンプ場によっては、テントや寝袋、ランタンなど、キャンプ道具一式をレンタルしているところもあります。レンタル料金はキャンプ場によって異なりますが、テントだけなら2,000~6,000円程度で借りることができます。
人気のギアを試すこともできるので、テントのことを詳しく知るきっかけになるかもしれませんし、年に1、2回くらいキャンプをする程度でしたら、もうレンタルでいいかなと思えるかもしれません。
【Coleman】ポップアップテント
Sponsored Links
おすすめの記事
テントを濡れたまま放置すると?雨で濡れたテントの乾かし方を紹介!
焚き火やBBQの臭いが服と髪について取れない意外な原因とは?