「インフレータブル(inflatable)」とは、空気を入れて膨らますことを言います。つまり、インフレータブルタイプのSUP(サップ)とは、ゴムボートのように空気を注入するタイプのSUPボードということです。
インフレータブルSUPは、穴が開くと空気漏れしてしまうという欠点があります。本記事では、インフレータブルSUPの寿命や修理方法について紹介します。
インフレータブルSUPの寿命
インフレータブルSUPの素材は、PVC(ポリ塩化ビニル)が使われています。PVCは安価な素材なので頼りなく感じるかもしれませんが、実は耐久性と耐食性に優れた素材です。たとえば、PVC素材の電線ケーブルや床材の寿命は20年と言われています。
しかし、インフレータブルSUPの場合は、空気の注入を繰り返す負担や、人が乗った衝撃などがあるので、そこまで寿命は長くありません。劣化するとつなぎ目から空気漏れが発生することもあるので、PVCを素材に使ったインフレータブルSUPの寿命は、大体5年くらいです。
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インフレータブルSUPは、大事に扱っていれば5年以上もつこともありますが、SUPに乗って釣りをすると、カサゴなどの尖ったヒレがSUPに当たって穴が開いてしまうことがあります。一見すると分からないほどの小さな穴なので、知らないうちに空気漏れしているということがよくあるのです。
インフレータブルSUPには、大抵は購入時に修理キットが付いているはずです。次では、インフレータブルSUPに穴が開いてしまった場合の修理方法について確認していきましょう。
インフレータブルSUPの修理方法
空気漏れが発生したインフレータブルSUPを修理する際に必要なものは、「石鹸水」と「ハサミ」と「修理キット(PVC素材の補修シート、接着剤、ヤスリ)」です。新品のインフレータブルSUPを購入した場合は、大抵は修理キットが付いているはずです。修理キットが付いていなかった場合は別売りのものがあります。
修理キット
①石鹸水をかけて穴の部分を確認する
まずは、インフレータブルSUPに空気を入れてから、穴が開いてそうな場所に石鹸水を塗って、空気漏れがあるかどうかを確認していきましょう。石鹸水はスプレー容器に入れて使うと、広範囲に吹きかけることができるので使いやすいです。
穴の開いた場所が分かったら、目印にマスキングテープなどを貼っておくと分かりやすくなります。
②補修シートの裏面と穴が開いた部分にヤスリをかける
PVC素材の補修シートを穴の大きさに合わせてハサミで切ります。この時に、補修シートの角を丸く切っておくと、接着後に剥がれにくくなります。
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補修シートには表面と裏面があり、光沢のある方が表面で、マットな方が裏面です。補修シートを貼る前に、補修シートの裏面と、SUPの穴が開いた部分をヤスリで研磨しておきます。ヤスリをかけないで補修シートを貼ると、すぐに剥がれてしまうので、必ず事前に研磨するようにしましょう。
③補修シートを接着剤で貼る
補修シートの裏面と、SUPの穴が開いた部分に接着剤を塗って10分ほど放置します。接着剤を塗った表面が程良く乾いたら、SUPの穴が開いた部分に補修シートを貼り付けて、その上に何か重い物を載せて圧着します。
そのまま24時間ほど放置すると、補修シートが完全に付きます。修理後には、インフレータブルSUPに空気を入れて、そのまま半日ほど放置し、空気漏れがないかを確認しておきましょう。
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