青物とは、背が青みがかった魚の総称ですが、釣り用語で青物と言った場合は、アジやサバなどの小さな魚を指す言葉ではなく、ブリやカンパチ、ヒラマサなどの大きな魚を指すことが多いです。今回は、青物が夜にあまり釣れない理由と、青物が釣れる時間帯について解説していきます。
青物が夜にあまり釣れない理由
結論から言うと、青物が夜にあまり釣れない理由は、夜になると青物は深場で寝ているからです。
深場は天敵が少なく、水温が安定していて過ごしやすいので、ブリやカンパチなどの青物は、夜になると深場で休んでいます。しかし、深場には青物の餌となる小さな魚が少ないため、朝になると食事のために浅場へ移動しなくてはいけません。
朝と夕方には、浅場でプランクトンが多くなるので、それを求めて小型魚が集まってきます。そして、小型魚を餌としている青物もこの時間帯には浅場に移動するのです。
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青物の食事が済んだ夜の時間帯には、再び深場に戻って睡眠をとります。青物の睡眠は、人間のように7時間くらいのまとまった時間を寝るのではなく、いつでも動き出せるように浅い眠りを繰り返しています。
ですから、夜の時間帯でも捕食のタイミングがあれば餌を食べますが、陸からの釣りでは深場を狙うことが難しいですし、船釣りでも青物が集まっている深場を見付けるのは経験が必要です。つまり、青物が夜にあまり釣れない理由は、青物自体が水深が浅い釣り場にいないからなのです。
夜の時間帯にブリやカンパチなどの大型の青物はなかなか釣れないですが、アジやサバなどの小型魚は、夜に街灯周りの明るい場所で釣れることがあります。これはプランクトンが明るい場所へ集まる習性があるため、それを求めて小型魚も寄ってくるからです。また、タチウオやスズキも夜に釣ることができます。
青物が釣れる時間帯
青物は夜になると深場で寝ているので、あまり釣れないのですが、餌を食べるために浅場へ移動する時間帯が青物が釣れる時間帯になります。
青物の餌となる小魚は、朝と夕方にプランクトンを求めて浅場に集まります。この時間帯で青物を狙うことができます。日の出前後の「朝マズメ」と、日没前後の「夕マズメ」の時間帯は、青物に限らず多くの魚が釣れる時間帯です。
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特に、朝マズメは、夜中にほとんど餌を食べていない青物が、初めてとる食事の時間なので、夕マズメよりも朝マズメの時間帯の方が青物が釣れやすい傾向があります。
ただし、夜に青物が全く釣れないわけではなりません。たとえば、タチウオ狙いで夜釣りをしていたら、ブリが食い付いてきたということも稀にあります。
青物専用船竿
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