カセットコンロの火がつかない主な原因は、「点火装置の不具合」か「ボンベの不具合」のいずれかが考えられます。また、冬キャンプでカセットコンロの火力が弱い場合は、寒さの影響が考えられます。ガスの種類によっては、寒さに弱いものがあることを知っておきましょう。
カセットコンロの火がつかない原因
点火装置の不具合
家庭のキッチンに設置されているガスコンロは、乾電池の電力によって点火プラグから火花が出ますが、キャンプなどに使用するカセットコンロは、乾電池無しで点火できる点火装置(イグナイター)が搭載されています。
この点火装置に、料理の吹きこぼれや油汚れが付着していることが原因で、火花が飛ばないことがあります。綺麗に掃除しても火花が出ない場合は、点火装置の故障の可能性が考えられます。
点火装置から火花が出るのに、カセットコンロの火がつかない場合は、点火装置の位置がズレていることが原因で火がつかないことがあります。
点火装置は、ガスが出る部分から遠すぎても近すぎても火がつきません。点火装置が微調整できるカセットコンロもあるので、何度も掃除して使い込んでいくうちに、点火装置の位置がズレしまうことがあるのです。
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ボンベの不具合
当然ですが、ボンベが空になっていると火がつかないので、まずは、ボンベが空になっていないかを軽く振って確認しましょう。次に、ボンベが正しく装着できているかを確認します。ボンベがズレていると、ガスを供給できません。
また、安全装置が働いていることが原因で、ガスの供給が遮断され、カセットコンロの火がつかないということもあります。
ボンベは内部の温度が上がると爆発する恐れがあるため、危険を察知した場合は安全装置が働き、自動的にガスが止まる仕組みになっています。
この場合は、ボンベ内が常温に戻っものをセットするか、もしくはリセットレバーを押して安全装置を解除する必要があります。リセットレバーがある位置は、カセットコンロによって異なりますが、大抵はボンベの近くにあります。分からない場合は、取扱説明書を読んでみてください。
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カセットコンロの火力が弱い原因
カセットコンロのボンベ内には液化ガスが入っており、これが気化ガスに変わることで使用できます。ところが、気温が10℃を下回ると気化しにくくなるので、ガスが十分に供給できずにカセットコンロの火力が弱くなることがあるのです。気温が5℃以下になると、カセットコンロの火がつかないこともあります。
これをドロップダウン現象と言い、冬キャンプではよくあることです。寒い環境でカセットコンロを長時間使用していると、ボンベ内の液化ガスが気化ガスに変わる際に気化熱が奪われ、さらにボンベが冷たくなります。これが冬キャンプでカセットコンロの火力が弱い原因になるのです。
その場合は、冷えたボンベを両手で包み込んで、体温で温めると弱い火力が少しは改善します。ただし、焚火やストーブなどでボンベを温めると、爆発する恐れがあるので絶対にやってはいけません。
ドロップダウン現象は、気温がボンベ内の液化ガスの沸点より低くなると起こります。ガスは種類によって沸点が異なります。沸点が低いガスほど気化しやすいので、寒い環境でも安定した火力を得ることができます。
沸点が高いノルマルブタンを使用している安価なボンベは、寒い環境では火力が弱かったり、火がつかなかったりすることがあります。冬キャンプでは、沸点が低いイソブタンを使用しているボンベの方が、比較的安定した火力を得ることができます。
カセットコンロには、家庭で使う屋内用のものと、アウトドアで使う屋外用のものがあります。室内用のカセットコンロを屋外で使うと、風の影響で火力が弱いと感じることがあるので、キャンプでは、耐風性の高いアウトドア用品の屋外用カセットコンロを使用するようにしましょう。
ボンベは、温まると爆発する恐れがあります。間違った使い方をしないように、カセットコンロを使用する前には、必ず取扱説明書に記載されている注意事項を読んでください。
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