ガスバーナーなどを使わずに焚き火台で調理をすると、クッカーが煤だらけになります。クッカーの焦げ落としに重曹を使うことがありますが、メスティンをはじめとするアルミ製クッカーに重曹を使うと変色してしまうのでNGです。メスティンの焦げ落としにクエン酸を使います。
今回は、メスティンに重曹を使うと変色する理由や、間違って重曹を使ってしまった場合の対処法について解説していきます。
メスティンの焦げ落としに重曹はNG!
ステンレス製やチタン製のクッカーであれば、水の入った大きな鍋に重曹を入れ、そこに焦げ付いたクッカーを沈めて、弱火で煮ると煤が落ちやすくなります。
しかし、アルミ製のメスティンを重曹を使って焦げ落としすると、重曹によって露呈したアルミニウムが水と反応して水酸化アルミニウムの膜を形成するので、まずはメスティンの表面が白くなります。その後、水の中のミネラルと反応して黒く変色することになります。
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メスティンに限らず、家庭でアルミ製の鍋を使用している場合は、何度も洗っているうちにコーティング(アルマイト加工)が剥がれて、アルミニウムが露呈すると、同様の理由で黒ずみができることがあります。
変色したメスティンはクエン酸で復活!
間違ってメスティンの焦げ落としに重曹を使ってしまった場合は、重曹はアルカリ性なので、その反対の酸性のクエン酸を使って黒ずみを落とすことができます。
クエン酸でメスティンの黒ずみ落とす方法は、まずは大きな鍋に水とクエン酸を入れ、そこに変色したメスティンを沈めます。(水1リットルに対してクエン酸を大さじ3杯の割合で入れます。)
次に、メスティンを入れた大きな鍋に火をかけて、沸騰したら弱火で20~30分くらい加熱します。
最後に、台所用の中性洗剤をつけたスポンジで黒ずみを洗い落していけば、作業は完了です。
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メスティンをはじめとするアルミ製クッカーが黒ずむのは、重曹がアルカリ性だということが原因なので、アルカリ性の強い食品をアルミ製クッカーで調理することも、変色する原因になります。
たとえば、こんにゃくはアルカリ性食品ですし、卵の殻は炭酸カルシウムなのでアルカリ成分でできています。キャンプでこんにゃくを茹でたり、茹で卵を作ったりすることは、あまりないと思いますが、覚えておくと家庭でアルミ製の鍋を使う際に役立ちます。
メスティン
クエン酸
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