ロードバイクのサドルは、乗る人の体重がかかる部分なので、異音が発生するとどうしても気になるものです。今回は、サドルから発生する「パキパキ」というきしみ音や、サドルの下のシートポストから聞こえる「カチカチ」という異音の原因について解説していきます。
ロードバイクのサドルの「パキパキ」きしみ音の原因
ロードバイクのサドルから「パキパキ」というきしみ音が発生する主な原因は、「シートレールの取り付け部分の緩み」と、「サドル自体の破損」が考えられます。
シートレールの取り付け部分の緩み
サドルのシートレールの取り付け部分が緩んでいると、サドルに荷重がかかる度にパーツが動いて、「パキパキ」というきしみ音が聞こえるようになります。
サドルの下は、高さを調節するための支柱と繋がっています。この支柱をシートポスト(シートピラー)と言い、このシートポストとサドルを固定している部分がシートレールです。
ロードバイクのサドルから「パキパキ」きしみ音がする場合は、まずは、シートポストからサドルを取り外して、サドルの裏側にあるシートレールの取り付け部分が緩んでいないかを確認してみましょう。
この部分が緩んでいる場合は、規定トルクで締め直しておけばきしみ音は解消しますが、シートレールの取り付け部分の内部が破損している場合は、サドル自体を交換しないと異音を解消することは難しいです。
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サドル自体の破損
カーボン製のサドルは、同じ場所に荷重がかかり続けると、ある日突然パキッと割れてしまうことがあります。ロードバイクのサドルから「パキパキ」というきしみ音が聞こえる場合は、サドルの裏側に亀裂が入っていないかを確認してみましょう。サドルが割れている場合は、新しいサドルと交換する必要があります。
サドルが割れてしまう主な原因は、サドルの位置がご自身のポジションに合っていないことが考えられます。ロードバイクのサドルは、高さ、前後、水平を調節することが可能です。
サドルを1㎜調節しただけでも、サドルにかかる荷重や乗りやすさが変わってくるので、ご自身の体型とサイクリングスタイルに合った位置に調節しましょう。
特に、ロードバイクを始めたばかりの人は、サドルが高過ぎる傾向があります。サドルが高いと膝に負担がかかりやすいので、膝が痛い場合はサドルを1㎜、2㎜程度低くしてみると改善することがあります。
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ロードバイクのシートポストの「カチカチ」異音の原因
ロードバイクのサドルから異音がすると思ったら、その下のシートポストが原因だったということがよくあります。
シートポストは、車体のフレームに差し込んだ状態で固定されているのですが、カーボンフレームは荷重がかかると少ししなるので、内部のシートポストの先端に当たって「カチカチ」というパーツ同士がぶつかる異音が発生することがあります。
この場合は、シートポストが長過ぎるからぶつかっているので、丁度良い長さにシートポストを切れば異音が解消します。
また、シートポストの固定部分がフレーム内部と擦れることが原因で、きしみ音が聞こえることもあります。この場合は、グリスを塗っておけば異音が解消されます。ただし、カーボンフレームには専用のグリスを使うようにしましょう。
カーボングリス
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