自転車のスチール/アルミ/ハイテン/クロモリの違い

自転車のフレームの素材は、スチールやアルミ、ハイテン、クロモリなど様々なものがありますが、これらの違いはいったい何なのでしょうか?本記事では、自転車を構成するパーツの素材の違いについて解説していきます。

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自転車のスチールとアルミの違い

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自転車のアルミフレームは、その名の通りアルミニウムを原料として作られています。アルミはボーキサイトという鉱石に含まれるアルミナという成分を電気分解することで製造されます。

一方、スチールとは、鉄に少量の炭素を加えて強度を増した合金のことを言います。自然界に存在する鉄は非常に脆いので、そのままでは自転車のパーツとして利用できません。スチールは、普通鋼や鋼鉄や炭素鋼などと呼ばれることもあります。

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アルミとスチールの違いは、それぞれの重さと強度が大きく異なります。アルミの重さはスチールの約3分の1です。スチールの強度はアルミの約3倍です。

アルミフレームはとても軽いので、ロードバイクやクロスバイクなどのスピードを競うスポーツタイプの自転車に採用されるることが多いです。スチールフレームよりもアルミフレームの方が高額になる傾向があります。

それでは、スチールフレームは安価で粗悪なものかというとそうではありません。スチールはアルミよりも3倍の強度がある素材なので、買い物などで荷物を運搬するママチャリ(シティサイクル)のパーツとして、丈夫なスチールフレームが採用されていることが多いです。

自転車のハイテンとクロモリの違い

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ハイテンとは、「High Tensile Strength Steel」の略称で、一般的な鋼板よりも強度が高い「高張力鋼板」のことを言います。

ハイテンは、高炭素鋼にニッケルやマンガン、チタンなどを混ぜて強化した合金鋼です。ハイテンは、合金の配合割合を変えることで一般的な鋼板の3倍以上の強度になります。

スチールと同様にハイテンは重い素材なのですが非常に強度が高いため、使用量を減らして細身のフレームにしても、ある程度の強度を維持したまま自転車のパーツとして使えます。ですから、自転車のパーツとしてハイテンを使用すると、スチールよりもハイテンの方が丈夫で軽いという違いがあるのです。

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クロモリは、「クロームモリブデン鋼」の略称で、スチール(普通鋼)にクロムとモリブデンを配合した合金のことです。クロモリフレームは、衝撃吸収性に優れているので、ロングライドでも疲れにくいという特徴があります。

ハイテンとクロモリの違いを比較してみると、素材の強度を表す引張強度(MPa)は、ハイテンが860、クロモリが980で、クロモリの方が強度が高いです。

振動吸収性の表す縦断性係数(GPa)は、ハイテンが203、クロモリが206で、ほぼ同じくらいになります。そして、素材の重量を表す密度(kg/m2)も、ハイテンが7800、クロモリが7800で、同じ重さです。

ハイテンは、クロモリよりも強度が落ちるため、自転車の素材としてもランクが落ちる印象があります。

クロスバイク(クロモリフレーム)

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