クロソイとクロメバルは、どちらも沿岸の岩礁域に生息する体色が黒い魚なので、これらを混同しがちですが、見分け方のポイントさえ押さえておけば、意外と簡単に見分けることができます。本記事では、クロソイとクロメバルの違いについて解説してきます。
ソイはメバル属の一種
メバル属に分類される魚の和名には、「メバル(目張,眼張)」の他に、「ソイ(曹以)」や「メヌケ(目抜,眼抜)」と呼ばれるものがいます。
旧分類ではソイ属があったのですが、現在ではソイはメバル属の一種とされています。ソイの名前の由来については諸説ありますが、一説によると磯魚(いそうお⇒いそいお⇒そい)が転訛したものと考えられています。
名前の由来からも分かるようにソイは岩礁域(水深50~100m程度)に生息する魚です。昼間は岩陰に隠れていますが、日が沈むと群れを作って遊泳します。
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クロソイとクロメバルの違いや見分け方
日本近海に生息するメバル属の魚は全部で34種類いますが、その中でも一般的にメバルと呼ばれる魚は、「シロメバル(Sebastes cheni)」「アカメバル(Sebastes inermis)」「クロメバル(Sebastes ventricosus)」の3種類です。以前は、これらの魚は1種類の魚が環境によって体色変化したものと考えられていましたが、近年のDNA解析より、別々の種類であることが判明されています。
クロメバルは、その名の通り体色が黒いメバルなので、「クロソイ(Sebastes schlegelii)」と呼ばれる全身が黒いソイと見た目が非常に似ています。
クロソイとクロメバルの見分け方のポイントは、眼の大きさの違い、体の模様の違い、体長の違いなどが挙げられます。
眼の大きさ違い
メバルは漢字で「眼張」と書くように、眼が大きく張り出しているのが特徴です。ですから、クロメバルは眼が大きく張り出していて、クロソイは通常の眼をしているという違いがあります。
体の模様の違い
クロメバルの体には、数本の縞模様があるのが特徴です。これはシロメバルやアカメバルにも、同様の特徴が見られます。
一方、クロソイの体には色が抜けたようなまだら模様があるのが特徴で、若い個体よりも年齢を重ねた個体の方が、まだら模様がはっきりと表れるようになります。
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体長の違い
クロメバルの体長は20~30㎝程度ですが、クロソイの体長は30~40㎝程度で、クロメバルよりもクロソイの方が大きいという違いがあります。クロソイは長生きする魚として知られており、寿命は最長で18年以上とも言われています。長く生きたクロソイの中には、体長が60㎝を超える個体もいます。
クロソイとクロメバルの見分け方は、眼の大きさを比較すればすぐに分かると思いますが、模様や体長の違いの他にも、クロソイの頭には8つの小さな棘があり、上顎には3つの棘があるのが特徴です。ただし、個体によっては棘の先が丸まっていたりして目立たないものもいます。
メバリングロッド
メバル仕掛け胴突3本鈎
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