一度使った炭を再利用する「消し炭」という使い方があることをご存知でしょうか?消し炭は、灰になるまで何回も繰り返し使えるので、とてもリーズナブルです。今回は、使用後の炭の使い方について紹介します。記事の後半では、濡れた炭は使えるのかについても解説していますので、合わせてご覧ください。
消し炭の再利用は何回まで?
消し炭とは、キャンプやバーベキューなどで燃やした炭を、完全に燃え切って灰になる前に、炭を火消し壺などの容器に入れて消火した燃え残りの炭のことを言います。この消し炭は、もう一度火をつけて再利用することができます。通常の炭と比べて消し炭の方が、火がつきやすいということと、再利用することで経済的に良いというメリットがあります。
ただし、全ての炭が消し炭として再利用できるわけではありません。マングローブなどを原料とした輸入炭は、安価で手に入れやすいですが、一度使うボロボロに崩れて灰になってしまうので、消し炭として再利用することはできません。
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消し炭として再利用できるのは、クヌギや松などを原料とした国産の黒炭や、樫を原料とした高級品の備長炭です。国産炭は輸入炭と比べて高価ですが、消し炭として再利用できるので、コストパフォーマンスに優れていると言えます。
消し炭は何回まで再利用できるのかについては、炭の使用時間や炭の種類によって異なります。炭は密度の高いものほど長く形を留めていられるので、樫のように高密度の木材を原料して使った備長炭は、灰になるまで何回も使えます。
製材工場から出るオガ粉を加熱・圧縮して作られたオガ炭でも、2回以上は消し炭として再利用できることがあります。
火消し壺
濡れた炭は使えるの?
結論から言うと、濡れた炭は天日干しで乾燥させれば使うことができます。雨や空気中の湿気などで水分を含んだ炭に火をつけると、勢いよく弾けることがあるので危険です。濡れた炭は十分に乾かしてから使用するようにしましょう。
そもそも、水分を含んだ炭は火がつきにくいです。特に備長炭はもともと着火しにくいので、湿ったものはなかなか火がつかないはずです。
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キャンプやバーベキューで使用した炭を水につけて消火した場合、完全に燃え切らずに炭の形がまだ残っているのであれば、乾燥させると消し炭として再利用することができます。
使用後の炭を火消し壺にいれておくと、火消し壺自体が熱くなるので、キャンプ場から持ち帰りにくいことがあります。この場合は、使用後の炭を水で消火すると持ち帰りやすくなります。家に帰ってから濡れた炭を天日干しにすれば大丈夫です。
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