自転車は、ペダルを回した動力をチェーンを介して後輪に伝えているので、チェーンが外れている場合は、ペダルを踏んでもタイヤが動かないことになります。チェーンが外れている場合は、見てすぐに分かるので、本記事ではチェーンの外れ以外で、自転車の前輪と後輪が回らない原因について解説していきます。
自転車の前輪/後輪が回らない原因
ブレーキがかかったままになっている
自転車のブレーキシステムは、大きく分けて「ハブブレーキ」「リムブレーキ」「ディスクブレーキ」の3種類がありますが、油圧式ディスクブレーキ以外は、ブレーキレバーと繋がっているワイヤーを引っ張ることで、ブレーキの利き具合をコントロールしています。
このワイヤーが錆びて動きにくくなっていたり、劣化したワイヤーが毛羽立って元に戻らなくなっていたりすると、自転車のブレーキがかかったままになるので、前輪もしくは後輪が回らない原因になります。
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車輪の歪みでタイヤが擦れる
リムブレーキは、車輪のリム(ホイールの外枠の部分)をブレーキシューで挟み込んで止めています。このタイプのブレーキは、車輪が歪んでいるとブレーキシューとリムが擦れてタイヤが動かない原因になります。リムブレーキは、クロスバイクやロードバイクに採用されていることが多いですが、ママチャリなどのシティサイクルでも、後輪は車輪の中心を押さえて止まる「ハブブレーキ」だったとしても、前輪はホイールの外枠の部分を押さえて止まる「リムブレーキ」になっていることが多いです。
車輪が歪んでいると、自転車の泥除けにタイヤが擦れて回らなくなることもあります。自転車は、前輪よりも後輪の方が負担がかかりやすい傾向があります。ですから、後輪が歪んでいることで、泥除けやブレーキシューなどの周辺パーツと車輪が擦れて回らないことがよくあります。
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ハブ軸の不具合でタイヤが動かない
ハブとは車輪の中心部分のことで、この内部にはハブ軸が差し込まれています。その周辺にはベアリングが組み込まれていて、内部は回転を円滑にするために、グリスで満たされています。ハブの内部に汚れが溜まってくると、車輪が回りにくくなるので、定期的にクリーニングとグリスアップを行う必要があります。
メンテナンス後に、ハブの留め具をきつく締め過ぎてしまったり、左右のバランス良く締めないと、車輪が動きにくくなるので注意しましょう。
肝心のハブ軸が折れている場合は、タイヤが動かないこともあります。すでに述べていますが、自転車は前輪よりも後輪の方が負担がかかりやすいので、ハブ軸の不具合は後輪に起こりやすく、それが原因で車輪が回らないことがあります。
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