ロードバイクのヘッドパーツは、上と横にある2種類のネジで固定されているのですが、これらのネジを締める順番を間違えると、ネジを強く締め付けてもヘッドパーツのガタつきが取れないということがあります。本記事では、ロードバイクのヘッドパーツのガタつきの直し方を解説していきます。
ロードバイクのヘッドパーツのガタつきを放置すると…
ヘッドパーツとは、ロードバイクのフレームのヘッドチューブとフロントフォークを繋ぐ部品です。ヘッドパーツをネジで固定することで、ハンドルをスムーズに操作することができます。
ロードバイクのヘッドパーツにガタつきがあると、ヘッドチューブとフロントフォークの接続部分がズレて動くようになります。凸凹した地面の上を走行すると、ヘッドパーツから「ガガガガ」「ガタガタガタ」と異音が聞こえるようになり、この異音は、ヘッドパーツ内の金属部品がぶつかり合う音で、そのまま放置すると内部の部品が破損して、ハンドルの動きが悪くなってしまいます。
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ヘッドチューブの上下にベアリングが組み込まれており、この金属のボールが破損すると、ハンドルの動きがカクカクして操作できなくなります。
ロードバイクのヘッドパーツは、走行中の振動やハンドルを捻る力により、大きな負担がかかる場所です。そのため、ヘッドパーツのガタつきがないように、日頃からメンテナンスをする必要があります。
ヘッドパーツのガタつきが取れない時はネジを締める順番に気を付ける
ロードバイクのヘッドパーツのガタつきは、4㎜もしくは5㎜の六角レンチがあればメンテナンスが可能です。
ヘッドパーツの上にあるトップキャップにネジが1つあり、ヘッドパーツの横に2つのネジがあります。ヘッドパーツの上と横の2種類のネジを締め付ける順番を間違えると、いくら締め直してもガタつきが取れないの注意が必要です。
ヘッドパーツのネジを締め付ける順番は、「上のネジ」⇒「横のネジ」⇒「再び上のネジ」です。初めにヘッドパーツの横のネジを締めてしまうと、それから上のネジを締めても十分に固定することができません。
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まず初めに、トップキャップの上のネジを六角レンチで締めていきます。トップキャップの上のネジは内部を引き上げるための重要なネジです。
上のネジを締め過ぎるとハンドルの動きが重くなってしまいます。ハンドルを左右に動かしながら、重くならない程度にトップキャップの上のネジを締めていきます。前輪のブレーキをかけながら、ハンドルを前後押してもガタつきがないことを確認しましょう。
次に、ハンドルと前輪が垂直になる位置で、ヘッドパーツの横のネジを締めていきます。横のネジを締めることで、ヘッドチューブとフロントフォークが繋がるので、ハンドルの動きが前輪に伝わるようになります。
最後に、再びトップキャップの上のネジを締め直して、ネジの緩みがないことを確認したら作業は終了になります。トルクレンチがある場合は、上のネジと横のネジともに、5~6ニュートンで締めてください。
六角レンチ
トルクレンチ
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