スキーブームは1993年でピークに達し、その後スキー人口の減少が続いていますが、近年のアウトドアブームの延長で、昔やっていたスキーを再び始めたいという方がいらっしゃるようです。
しかし、ここ数十年でスキー板の進化は急激に進んでいるので、久しぶりにスキーをやったものの、昔と滑り方が違うのでコツを掴むまでに時間がかかったということがよくあります。
スキー板の進化の歴史を簡単に解説
スキーの歴史と言っても、スキー板は19世紀からあるので、1990年代から現在までのスキー板の進化を簡単に解説していきます。
競技用ではなく一般的に使われていた90年代前半のスキー板は、真っ直ぐな形状をしていましたが、現在のスキー板は、センター部分にくびれがあるカービングスキーが主流になっています。
昔のスキー板は、男性用であれば190㎝以上の長いスキー板が流行してて、スキー板が長いほどカッコイイとされていました。今のスキー板はもっと実用的で、軽さと操作性を重視して、身長のマイナス5~10㎝程度の短いスキー板が好まれています。
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昔のスキー板は長く真っ直ぐな形状をしていたので、スキー板を傾けただけではスムーズにターンすることができませんでした。そのため、昔のスキー板はベンドと呼ばれる逆反り構造になっており、スキーヤーの上下運動によって生じるスキー板の反発を利用してターンをしていました。
現在、主流になっているカービングスキーは、スキー板を傾けるだけで、サイドカーブのラインに沿って自然にターンすることができます。いつの間にかスキー板の主流になったカービングスキーですが、いつから流行して現在に至るのでしょうか。次では、カービングスキーが主流になった時期について解説していきます。
カービングスキーはいつから主流になったのか?
カービングスキーは1993年頃からあったのですが、大手スキーメーカーのほぼ全社がカービングスキーを販売するようになったのは1997年頃です。そして、スキー場でカービングスキーを使用しているスキーヤーが大半を占めるようになったのが2000年頃で、そこから1~2年後からは、急にカービングスキーが主流になっていきました。
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ただし、当初のカービングスキーは、今のように軽量でサイドカーブが深くくびれているものではなく、ストレートタイプの板の特性が残っていて、いわゆる竹槍板が少しくびれた程度でした。
長年スキーをやっていなかったけど、再びスキーを始めたいと考えている方は、昔のスキー板と今のスキー板では滑り方が異なるので、いきなりカービングスキーを購入するのではなく、まずはレンタルでカービングスキーを借りて試してみたり、必要に応じてスキースクールに通ってみてはいかがでしょうか。
カービングスキー オールラウンド
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