結論から言うと、「SL」「GS」「ダウンヒル」「スーパーG」は全て、アルペンスキーの種目の名前です。アルペンスキーとは、雪山に指定されたコースを滑り降りてタイムを競うスポーツです。競技者は、「旗門(きもん)」と呼ばれる旗やポールの間を通過しなくてはいけないルールになっています。それでは、「SL」「GS」などの種目にはどのような違いがあるのでしょうか。
アルペンスキーの「SL」と「GS」の違い
アルペンスキーの「SL」と「GS」は、それぞれの種目名の略称で、種目の正式名称が分かれば、「SL」と「GS」の違いも、おのずと分かります。「SL」とは、「スラローム(slalom skiing)」の略称で、「回転」意味する言葉です。
一方、「GS」とは、「ジャイアント・スラローム(giant slalom skiing)」の略称で、「大回転」を意味する言葉です。「GS」と「SL」の違いを簡単に言うと、「GS」は、「SL」よりも大きくターンするようにしたコースという違いになります。
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「SL」と「GS」はアルペンスキーの中でも細かなターンが要求される技術系の種目です。「SL」は、ポールでつくられた旗門を細かなターンで通過していきます。ポールをなぎ倒して滑走するので、競技者の手、顎、脛にはプロテクターを装着しています。
アルペンスキーの中で最も旗門の数が多いのが「SL」ですが、その次に旗門が多いのが「GS」です。「GS」は、大中小の異なるカーブを正確に通過する技術力とスピードが求められます。また、「SL」は標高149~220mで行い、「GS」は標高300~400mで行うという違いもあります。
アルペンスキー競技の「ダウンヒル」と「スーパーG」の違い
「SL」と「GS」は、比較的標高の低い場所で行う技術系の種目ですが、「ダウンヒル」と「スーパーG」は標高の高い場所で行う高速系の種目になります。
「ダウンヒル(downhill skiing)」とは、「滑降」を意味する言葉です。「ダウンヒル」は、標高450~800mの急斜面を、平均速度が100km/h以上の速さで滑走する高速系種目になります。
「ダウンヒル」のコースに設置される旗門は、数は少なく間隔が広いので、競技者は雪山を真っ直ぐに猛スピードで滑り降ります。途中で勢い余ってジャンプすることもあり、ダイナミックなスキーが楽しめる種目です。
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「スーパーG(Super Giant Slalom skiing)」とは、「GS」よりもさらにスーパーなコースという意味です。何がスーパーなのかというと、「スーパーG」は標高400~600mの急斜面に設置された大中のカーブを、高速で滑走していくという違いがあります。
「ダウンヒル」はスピードが求められますが、「スーパーG」は、高速滑走しながらターンを行うので、高い技術力が求められます。
その他にも、アルペンスキーから2種目を組み合わせた「アルペンコンバインド(複合)」や男女混合チームで対抗する「ミックスチームパラレル(混合団体)」など、アルペンスキー競技には全部で6つの種目があります。
アルペンスキー・ポール
エコノミーボーダーカッター
ファイルガイド(88°用)
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