グラトリとは「グラウンド・トリック」の略称で、スノーボードでスピンやプレスなどの技を楽しむ滑り方のことを言います。グラトリ用の板は操作性を重視したものになるので、通常のオールラウンドの板の選び方とは異なります。本記事では、スノーボードのグラトリ板を選ぶポイントについて解説してきます。
スノーボードのグラトリ板の選び方
グラトリ板は有効エッジが短めのものを選ぶ
スノーボードの有効エッジとは、板のエッジが効く範囲の長さことを言います。カタログなどでは、有効エッジのことを英語表記で「EFFECTIVE EDGE(エフェクティブエッジ)」と書かれていることもあります。
スノーボードの板のセンター部分にはサイドカーブと呼ばれるくびれがあります。そして、板のノーズとテールの部分は幅が広くなっています。ノーズの最も幅が広い部分から、テールの最も幅が広い部分までの長さを有効エッジと言います。
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スノーボードでグラトリをする際には、スピンやプレスなど細かな操作が必要となります。グラトリをするためには、エッジと雪面が接触する有効エッジの長さが、短い方が操作性が高くなります。
ですから、スノーボードでグラトリ用の板の選び方は、通常のオールラウンドな板よりも、有効エッジの長さが少し短めの板を選ぶのがポイントになります。
推奨される有効エッジの算出方法
身長(cm)×7=推奨される有効エッジ(mm)
以上の公式が、通常のオールラウンドのスノーボードを選ぶ際に推奨される有効エッジの算出方法です。そして、この公式で算出された有効エッジの長さよりも2サイズ短い板がグラトリに適した板の長さになります。(※身長の単位がcmで、有効エッジの単位がmmになっているので注意してください。)
たとえば、身長が165㎝の人の場合は、165×7=1155になるので、1155㎜が通常のオールラウンドの板の有効エッジの長さになります。
スノーボードの板のサイズは、大抵は板の長さが3㎝違いでサイズが変わります。グラトリ用の板は推奨される有効エッジから2サイズ短いものを選ぶので、身長が165㎝の人の場合は1155-60=1095で、有効エッジが1095㎜くらいの板がグラトリをするのに適しています。
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ただし、この選び方はグラトリに特化したスノーボードの板の長さです。スキー場でグラトリだけではなく通常の滑走も楽しみたい場合は、推奨される有効エッジから1サイズ短いくらいの板の方が使いやすいです。
また、スノーボードの板のカタログには、板がどのくらいの体重まで耐えられるかという「RIDER WEIGHT(ライダーウエイト)」と呼ばれる数値が表記されています。グラトリをすると板に大きな負担がかかるので、ご自身の体重に合った板を選ぶ必要があります。
グラトリ用スノーボード
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