今回の記事では、ピーマンを美味しくする食べ方についてです。
パリパリの食感がたまらないパリパリピーマンの作り方や、苦味がなく子供でも食べやすい丸焼きピーマンの作り方などを紹介します。
パリパリピーマンの作り方
パリパリピーマンの作り方はとても簡単で、よく洗ったピーマンを氷水に二晩浸すだけです。
それだけで、食感がパリパリとした瑞々しいピーマンになります。
出来上がったパリパリピーマンは、お好みで塩をかけたり、味噌を添えたりして美味しくいただけます。
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なぜパリパリの食感に変わるのか?
ピーマンを氷水に浸しただけで、パリパリの食感に変わるのはなぜなのか?
ピーマンの原種は中南米産の唐辛子で、その唐辛子が育つ環境はとても乾燥した土地です。
そのため、ピーマンは内部に水分をたっぷり貯える性質があります。
多くの水分を貯えるために、ピーマンには巨大細胞と呼ばれる特殊な細胞が存在します。
ピーマンの通常の細胞は直径0.15mmほどですが、巨大細胞は、その名の通りとても大きな細胞で、通常の細胞と比べておよそ300倍の体積があります。
巨大細胞は、ピーマンの内側に存在し、多くの水分を貯えているのです。
もともとピーマンは、たくさんの水分を巨大細胞に貯えていますが、二晩氷水に浸してパリパリピーマンを作ると、さらに水分を貯えることができます。
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ピーマンが苦いのは日本だけ!?
パリパリピーマンにすると食感は良くなりますが、ピーマンの苦味はそのままです。
できれば、ピーマンが苦手な子供が食べても美味しく感じるように、苦味を和らげたいものです。
実は、ピーマンが苦いのは日本特有の問題なのです。
日本のピーマンは、品種改良でパプリカとシシトウの仲間が合わさってできました。
海外にも日本のピーマンに近いものはありますが、これだけ苦味がしっかり出たピーマンは他にはないと言われています。
およそ60年ほど前の日本のピーマンは、現在のパプリカのような苦味が少なめで甘味のあるものでした。
しかし、実が大きい分、実る数が少ないため値段が高めで、現在の貨幣価値に換算すると2倍以上の値段だったのです。
そこで注目されたのが、たくさんの実ができるシシトウです。
日本のピーマンは、シシトウのたくさん実ができる性質と、ベルペッパー(パプリカ)の瑞々しい性質を品種改良で受け継いでいるのです。
ただし、同時に苦味も受け継いでしまったのです。
ピーマンの丸焼きがおすすめ!
ピーマンを丸ごと焼くだけで、苦味が和らぎ食べやすくなります。
作り方は、よく洗ったピーマンをホイルに包んで、両面魚焼きグリルで強火で6~7分加熱するだけです。
お好みで醤油と鰹節をかけて味付けすると、美味しくいただけます。
ピーマンの丸焼きは、苦味がなく子供でも食べやすい。
では、なぜピーマンを丸ごと焼くと苦味がなくなるのかは、実は科学的に解明されていません。
ピーマンが苦いと感じるメカニズムは、まずピーマンを口に入れた時に舌がエグみを感じ、続いて鼻が青臭い香りを感じます。
このエグみと青臭さが同時に脳に伝達されると、苦いと認識すると考えられています。
ピーマンの丸焼きを食べると、内部から大量の水分が溢れ出します。
はっきりとは分かっていませんが、この水分がピーマンの苦味に関与している可能性が指摘されています。
ピーマンの苦味が気になるからといって、細かく切ってしまうと、ピーマンに含まれる水分が失われ、さらに苦味を感じようになってしまうのかもしれません。
細切りにしたピーマンを加熱調理することでさらに水分は失われることになります。
ピーマンの表面には、クチクラと呼ばれる薄皮があり、これが内部に含まれる水分が外に出ないように守っています。
そのため、ピーマンを切らずに丸焼きにした方が、加熱した時に水分を失いずらい。
ピーマンの肉詰めを作る時は、ピーマンを切る部分をできるだけ少なくすると、苦味が少なく仕上がります。
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