キノコや野菜に含まれる栄養の量は、保存方法によって変化することがあります。間違った方法で保存すると、体に良い栄養が無駄になってしまうことも…。今回は、栄養を失わないための保存方法について紹介します。
キノコは冷凍保存がオススメ!
シイタケやエノキなど、キノコ類に含まれる栄養は、とても丈夫な細胞の中にあります。そのため、キノコを食べても丈夫な細胞が壊れないで、栄養を吸収できずにそのまま体の外へ排出されてしまうことがあるのです。
キノコは一度冷凍することで細胞が壊れて、その細胞内に含まれる栄養を摂りやすくなります。キノコに含まれる旨味成分のグルタミン酸は、冷凍することで約2倍多く摂取できると言われています。
エノキに多く含まれるキノコキトサンという成分は、脂肪の吸収を抑える働きがあるので、ダイエットを助ける効果が期待できます。このキノコキトサンもエノキを冷凍することで、吸収率がアップすることが分かっています。
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シイタケのビタミンDを増やす方法
キノコ類には、もともとビタミンDが多く含まれていますが、キノコを天日干しすることで、ビタミンDがさらに増えます。人間も日光浴によってビタミンDを生成することができますが、それと同じ理論です。たとえばシイタケは、収穫した後でも日光に当てることによってビタミンDを増すことができます。
シイタケを食べる1時間ほど前に、カサを下にして天日干しすると、シイタケに含まれるビタミンDがおよそ10倍にも高まると言われています。シイタケのカサを上にして干すと、胞子が落ちてしおれやすいので、天日干しは必ずカサを下にして干すようにしましょう。
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トマトは常温保存がオススメ!
トマトの赤い色は、リコピンという栄養成分です。このリコピンには抗酸化作用があり、血管や肌の老化を抑える効果が期待できると言われています。
トマトは寒さに弱い野菜なので、トマトを冷蔵庫で保存すると、リコピンが半分以下に減ってしまうという欠点があります。スーパーでも、トマトは冷蔵コーナーではなく常温コーナーに置かれているはずです。
トマトは、元々は暖かい南米原産の野菜なので、寒い場所が苦手なのです。トマトの保存方法は、風通しのよい日陰で常温保存するのが良いとされています。
トマトを保存する時は、ヘタを下向きに置くのがポイントです。トマトはヘタの切り口の部分で呼吸をするので、ヘタを下向きにすると水分が失われずに長持ちします。
完熟前で緑の部分があるトマトを常温保存すると、収穫後にどんどん赤くなり追熟していきます。赤く完熟したトマトはリコピンの含有量も多くなるので、それだけ体に良いと言えます。
冷たいトマトが食べたい時は、食べる直前に冷蔵庫で冷やせば、あまり栄養を損なわずに摂取することができます。トマトの他にも、キュウリやナスなどの夏野菜や、サツマイモやサトイモなどの原産地が暖かい国の野菜も常温で保存するのがオススメです。
白菜の保存方法
白菜は根元にある芯の部分を切り落としてから保存するのがポイントです。白菜の根元にある白い芯には成長点があるので、この部分があると白菜は葉に含まれる栄養をどんどん吸って新しい葉を作ろうとしてしまいます。
白菜の栄養を損なわないためには、保存する前に、この成長点を切り落としてしまえば、白菜はそれ以上成長しなくなり、栄養が保たれます。後は白菜が空気にふれないようにラップで密封し、野菜室で保存すると良いでしょう。
レタスの保存方法
レタスも白菜と同様に根元の部分に成長点がありますが、レタスの場合はとてもデリケートな成長点のため、切り落とさないても、つまようじなどを刺して成長点を傷付けるだけで、それ以上成長しなくなります。
その後はレタスを保存用のビニール袋に入れて、レタスの根元を下にして野菜室で保存すると良いでしょう。
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