スーパーで売られている海苔はいろいろなものがありますが、いったい何が違うのか?
実は、海苔の産地によって様々な特徴があり、それぞれの違いを楽しむことができます。
海苔は日本各地で生産されています。主な産地は、仙台湾、東京湾、伊勢湾、三河湾、瀬戸内海、有明海などです。産地の環境や養殖の仕方によって、海苔の味や香りが異なります。
海苔の種類と特徴
瀬戸内海産の海苔
国内生産量2位を誇る瀬戸内海産の海苔は、しっかりとした食感で溶けにくく、風味が落ちにくいのが特徴です。
溶けにくいので、おにぎりの海苔やラーメンのトッピングに適しています。しっかりとしているのでパリッとした歯ごたえがあります。
瀬戸内海は潮の流れが速いので、海苔もそれに耐えるために育ちがしっかりしているため、歯ごたえのある食感になります。
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東京湾産の海苔
東京湾は、海苔養殖の発祥の地と言われています。東京湾産の海苔は、新鮮な磯の香りが特徴です。
香りがとても良いので、刻み海苔にして丼物やサラダの上にかけて食べると、磯の香りが楽しめます。
有明産の海苔
有明産の海苔は、国内生産量1位です。甘味と旨味があるのが特徴です。口溶けが良いのでじんわりと口の中に美味しさが広がります。
しっとり溶けてくれるので、海苔弁の海苔にぴったりです。まるで味付け海苔のように甘味がたっぷりです。
有明海は干満差が6mもあり、これは日本最大です。満潮時には海の中で海の栄養をいっぱい吸って、干潮時には海苔が海水から出るので、太陽の光をいっぱい浴びる。これを繰り返すと甘味と旨味がキュッと詰まった美味しい海苔になります。
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美味しい海苔の選び方
美味しい海苔の選び方は、実は海苔のあるところを見ればすぐ分かります。そのあるところとは「海苔の色」です。
海苔の色はどれも同じ黒でしょ。と思ったら大間違い。色の濃さは商品によって全然違います。
一般的には、海苔を摘む回数が、色の違いを生むと言われています。海苔が収穫されるのは毎年11月から3月頃です。1つの株から時期を分けて10回ほど摘み取ります。
色が濃いほど栄養をたくさん含んでいる海苔ですが、収穫をたくさん繰り返すと栄養の少ない薄い色の部分が増えてくるのです。
海苔の色が濃いものは、それだけ旨味が凝縮されている美味しい海苔の証なのです。
美味しい海苔の選び方は、もう1つあります。海苔の表面にも美味しい海苔のサインがあります。小さい穴がたくさん空いているのも、美味しい海苔を見分けるポイントです。
海苔は収穫時期が早いほど美味しいと言われます。若い海苔はとてもやわらかく、乾燥すると大きく縮むため穴が空きやすい。
つまり、海苔に空いた穴は、早い時期に収穫された旨味たっぷりの海苔という証なのです。
美味しい海苔は、パリッとした歯ごたえで口溶けが良く、磯の香りと旨味が口の中に広がります。
スーパーで同じ値段の海苔を選ぶ時は、より黒くてツヤのあるものを選ぶと良い。さらには「一番摘み」「○等級」など、海苔の収穫時期が早いものを選ぶと良いでしょう。
「○等級」の「○(まる)」は、海苔に小穴が空いているという意味で、収穫時期が早いことを示しています。つまり若くて美味しい海苔だという意味になります。
青混ぜ海苔という種類もあって、これは黒海苔に青海苔が混ざったものです。青混ぜ海苔は、秋から冬の寒い時期に自然に混ざり合ってできるもので、磯の香りが強いのが特徴です。
以前は、青混ぜ海苔は混ざり物というイメージで評価が低いものでしたが、近年、香り高い特徴が好まれて評価が高まっています。
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