アスパラガスは、春に芽が出始めて秋まで収穫できますが、旬な時期は4月~6月と言われています。
茹でて食べるとシャキシャキとした食感があって美味しいですよね。しかし、アスパラガスの下の方は硬すぎて食べにくい。
下の部分は取り除いて捨ててしまうことが多いと思いますが、実はこの部分に鉄分や甘味成分など栄養がたっぷり含まれているのです。
アスパラガスの皮に栄養が豊富
アスパラガスの下は硬い繊維質に覆われているので食べにくい。そんな時は硬い皮だけ剥いて食べるという方法をよくやりますが、実はアスパラガスの皮には栄養が豊富に含まれているので、剥いて取り除いてしまうのはもったいない。
アスパラガスは、緑の皮の部分で光合成を行っているので、皮に様々な栄養素が含まれているのです。たとえば、ルチンやビタミン類などもアスパラガスの表皮の近い部分に多く含まれています。
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アスパラガスは1日に約15cmも成長するので、そのために大きな根で周囲の土壌からたくさんの養分を吸収します。根に近いアスパラガスの下の部分にはたくさんの栄養素が詰まっているのです。
アスパラガスの下の部分は甘味と香りあ強く、それに比べるとアスパラガスの上の方は苦味やえぐみがあると言われています。
柔らかいアスパラガスの見分け方
アスパラガスは収穫後も成長している
実は、アスパラガスの収穫直後は下の部分もやわらかいのですが、収穫から時間が経つと硬くなっていきます。
アスパラガスは収穫後も成長しているので、下の部分も徐々に成長して硬くなってしまうのです。
流通する間にアスパラガスの下の部分が硬くなってしまうのであれば、まだ硬くなっていないものを見分けて購入すれば良いはずです。
ただし、それを見極めることは簡単なことではありません。いくつかのポイントを紹介しますが、必ずしも的中するとは限りません。
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太いアスパラガスは柔らかい可能性が高い
まず、細いアスパラガスよりも太いアスパラガスの方が柔らかい可能性が高い。細い方が若くて軟らかそうに見えますが、実はそうではない。アスパラガスの繊維の数は細くても太くても同じです。細いアスパラガスはそれだけ繊維が密集している状態なので、それだけ硬いと考えられます。
実は、細いアスパラガスよりも太いアスパラガスの方が値段が高いことが多いですが、その分柔らかくて美味しい可能性は高いのです。
根元が緑のアスパラガスは柔らかい可能性が高い
また、アスパラガスの根元近くの色を見分けることによって、柔らかいアスパラガスなのかどうかが分かることがあります。
アスパラガスの根元の下まで緑色になっている方が、根元が白くなっているものよりも、柔らかいアスパラガスの可能性が高い。
アスパラガスの白い根元部分は土の中にあって、根っこに近い。そもそもアスパラガスは根っこに近ければ近いほど硬くなる野菜です。アスパラガスの下が緑ということは、そこまで根っこに近くなかった可能性が高い。それとは逆にアスパラガスの下が白いということは、土に隠れるほど根に近かった証拠なので硬い可能性が高いのです。
ハカマの間隔が広いアスパラガスは柔らかい可能性が高い
さらには、アスパラガスのハカマを見ることで柔らかいアスパラガスなのかを見分けることに役立ちます。ハカマとはアスパラガスの側面についた三角形のものです。これは葉が退化したものですが、このハカマの状態からもアスパラガスの硬さを見極めることができます。
アスパラガスのハカマとハカマの距離が均一に広がっていると、柔らかいアスパラガスの可能性が高い。ハカマの距離は一定の期間でどのくらい成長したかを知る目安になります。
暖かい場所などでいっきに成長した場合は、ハカマとハカマの間隔が広くなります。それとは逆に寒さが厳しく成長が遅い場合はハカマの間隔が狭くなります。つまり、成長に時間がかかったかどうかをハカマの距離で推理できるのです。ハカマの間隔が狭い部分は成長に時間がかかったので、硬い可能性が高いのです。
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