ゆで卵を作って保存する時に、あなたは殻付きのまま保存しますか?
それとも殻無しのゆで卵を保存しますか?
実は、殻付きと殻無しで、賞味期限が3倍も違うのです。
今回の記事では、ゆで卵の(常温・冷蔵庫)の賞味期限についてや、固ゆで卵ダイエット方法などを紹介します。
ゆで卵は殻付きと殻無しで賞味期間が違う!?
そもそも卵を茹でると、急激に保存期間が短くなる。
卵には殻の表面になる「クチクラ」という薄い膜が、細菌が入るのを防止したり、卵白に含まれている「リゾチーム」という酵素が、細菌が増殖するのを防ぐ効果があります。
実は卵白に含まれているリゾチームをもとに、風邪薬の抗菌剤リゾチームが作れている。
そんな抗菌作用のあるリゾチームも、加熱してしまうと壊れてしまい、ゆで卵にすると日持ちが短くなってしまいます。
ただでさえ抗菌効果がなくなったゆで卵が、殻をとってしまうと、細菌から守っている薄い膜のクチクラもなくなり、賞味期限はさらに短くなります。
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ゆで卵の賞味期限の目安『常温』
●殻付きのゆで卵・・・3日以内(冬場で日の当たらない場所のみ)
食中毒の原因菌は、10℃以上で増殖しはじめて、37~40℃で最も増殖しやすくなります。
夏場に常温でゆで卵を保存した場合は、12時間もかからずに菌が繁殖すると思われる。
ゆで卵の常温保存は食中毒の原因になるため避けるべきです。
常温保存で食中毒のリスクを高めるよりは、冷蔵庫で保存した方が良い。
ゆで卵の賞味期限の目安『冷蔵庫』
●殻付きのゆで卵・・・3日以内
●殻にヒビの入ったゆで卵・・・2日以内
●殻無しのゆで卵・・・24時間以内
●味付け卵・・・7~10日程度
冷蔵庫で保存しても、やはり殻無しより殻付きの方が長く保存できます。
ただし、殻無しのゆで卵でも、味付け卵にすると保存期間は長くなります。
≪味付け卵の作り方≫
①殻を剥いたゆで卵をジッパー付きの袋に入れる。
②ゆで卵の入った袋にダシ汁をひたひたになるまで入れる。
(ダシ汁は酢1:めんつゆ2の割合)
③空気を抜いて袋を密封し、冷蔵庫で保存する。
④冷蔵庫で1日程度漬け込むと味付き卵の完成です。
半熟ゆで卵をお弁当に入れても大丈夫?
半熟ゆで卵だと夏場で直射日光が当たっている時は、食中毒になるリスクも高くなります。
特に小さな子供のお弁当には入れないようにしましょう。
わざわざ食中毒のリスクを高めるよりは、完全に火の通った卵料理を冷ましてからお弁当に入れる方が良い。
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ゆで卵に含まれる栄養
卵には、タンパク質や鉄分、カルシウムなど、ビタミンCを除くほぼ全ての栄養素が含まれる完全栄養食です。
タンパク質を構成するのは20種類のアミノ酸です。
その中でも体内で作ることのできない8種類の「必須アミノ酸」が、卵にはバランスよく含まれています。
でも、コレステロールが気になるから、卵は1日1個しか食べない・・・これは間違いです。
卵には、コレステロールを除去する働きがあるレシチンが多く含まれています。
1日2個の卵を食べても、ほとんどの人が、血液中のコレステロール値が上がらないという研究結果もあります。
ただし、コレステロールの上がりやすい人やアレルギーの人などは食べ過ぎには要注意です。
ゆで卵ダイエット
卵1個のカロリーは、生の状態で約81Kcalですが、茹でると約76Kcalに下がる。
目玉焼きでは油を使うのでさらにカロリーが高くなる。
そのため、栄養がバランスよく含まれる卵を茹でて食べるのがダイエットには最適です。
また、調理方法によって消化時間も異なる。
半熟卵の場合は約1時間半で消化しますが、固ゆで卵の場合はその倍の約3時間かかります。
つまり、腹もちがよくなる。
≪ゆで卵ダイエットの方法≫
朝食をゆで卵だけを食べるようにして、昼と夜は通常通り食べる置き換えダイエット。
コレステロールが気になるという人は、卵の黄身を食べないようにすると良い。
ただし、ゆで卵1個、2個では気にする必要はない。
人の体は食べ物を消化する時にもエネルギーを必要としていて、消化するにもカロリーを消費している。
固ゆで卵の場合は消化時間が約3時間もかかるため、ゆで卵に含まれるカロリーよりも、消化する時の消費カロリーの方が高くなります。
卵の約26%はタンパク質でできています。
タンパク質は体を作る基本。
タンパク質が不足すると「髪がばさつく」「肌にハリがない」「爪が荒れる」などの不調が現われます。
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