野菜や果物は、調理することで栄養が失われてしまうことがあります。
間違った切り方をすると、細胞の中の栄養が流れ出してしまう。
栄養を損なわないピーマンの切り方
ピーマンには、肌を若々しく保つために役立つビタミンCや、血液の状態をよくするポリフェノールなどが含まれています。
ピーマンを使って野菜炒めを調理する場合、栄養を損なわないための正しい切り方があります。
ピーマンの繊維は縦にはいっているので、縦切りが正しい切り方です。
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横切りにしてしまうと、調理中に栄養が逃げてしまうので避けたほうが良い。
ピーマンの繊維は、縦に伸びていてそこに存在する細胞も縦長です。
縦に長い細胞の中に栄養が含まれているので、ピーマンを横に切るとたくさんの細胞が切れて、細胞の中の栄養が流れ出てしまいます。
一方、ピーマンを縦に切ると、より多くの細胞を傷つけずにすむので、栄養を無駄にしないですみます。
ピーマンの他にも、大根や白菜、キュウリ、ゴボウなど、縦長の野菜の多くは繊維も縦になるので、調理する時の切り方も縦切りが正しい切り方になります。
ピーマンに含まれる栄養素
ピーマンには、ピラジンという血液の状態を良くする成分が含まれていますが、その90%以上がワタと種に含まれています。
そのため、できればピーマンのワタと種を捨てずに一緒に調理すると良いのですが、種は食べにくいという方は、白いワタの部分だけでも捨てずに調理すると良いでしょう。
さらにピーマンのワタには、むくみ改善効果が期待できるカリウムという成分も含まれています。
ピーマンに含まれるビタミンCは、加熱してもほとんど壊れることがないと言われています。
それから、ピーマンとよく似た同じナス科の野菜でパプリカというものがありますが、パプリカはピーマンよりも3~5倍ほどビタミンCが多く含まれています。
パプリカには、βカロテンも豊富に含まれています。
一般的にビタミンCは、熱に弱いと言われていますが、60℃以上の熱で20分以上加熱すると壊れてしまうと考えられています。
そのため、数分で作れる温野菜であれば、ビタミンCはそれほど壊れないですむと言われています。
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栄養を損なわないリンゴの切り方
リンゴには、ビタミンA・B1・B2・B6・C・E、カリウム、マグネシウムなど、栄養素がバランスよく含まれているため、「1日1個のリンゴは医者いらず」と言われるほど、体に良い食べ物として知られています。
リンゴは、皮ごと食べると、皮を剥いて食べた時と比べて、ビタミンEがおよそ4倍、カリウムがおよそ2倍多く摂ることができます。
そのため、リンゴの栄養を損なわないための切り方は、皮を残した状態で切ると良いとされています。
まずはリンゴをよく洗ってから、皮を剥かずにリンゴを輪切りにすると、硬い皮も食べやすく、捨てる部分も少なくなるので、栄養を無駄にしないリンゴの切り方と言えます。
リンゴの皮は食べられますが、種は消化に悪いので食べないようにしましょう。
ただし、リンゴの栽培に薬を使っていることもあるので、皮ごと食べる場合は無農薬のリンゴを選ぶと良いでしょう。
野菜や果物は皮ごと食べる
野菜や果物の皮の部分には、体に良い栄養が多く含まれているので、リンゴに限らず他のものも皮ごと食べると良いと言われています。
たとえば、ニンジンの皮の部分には、美肌や風邪予防効果が期待できるβカロテンが豊富に含まれています。
また、大根の皮には、ビタミンCやカリウムなどが多く含まれています。
ですから、大根おろしを作る時には、大根の皮ごと擦るほうが良いと言えます。
ただし、皮ごと食べる時は、よく洗ってから食べましょう。
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