暖かい季節になると気になるのが家の中に発生するカビです。特にお風呂場にはカビが発生しやすく、この季節になると、定期的にカビ取り掃除が必要になってきます。
そんな時に注意しておきたいのが、浴室のカビ取り掃除の方法です。いつもやっている掃除方法が、実は間違っている場合もあるので、注意が必要です。
今回の記事では、カビ取りでやってはいけないNG行動と、カビの発生を抑えるために知っておきたい事などを紹介します。
浴室のカビ取りでやってはいけないNG行動
カビは湿度が高いほど繁殖しやすく、湿度が60%を超えると一気に増えていきます。お風呂場はお湯を使う場所なのでもともと湿度が高くなりやすい場所ですが、使用していない時に湿度が高い状態になることは問題です。
暖かい季節になると、高温多湿の状態が続くので、日頃からお風呂場のカビ取り掃除を行うようになりますが、この掃除方法に意外な落とし穴があるのです。
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一般的なお風呂場のカビ取り掃除の方法は、専用のカビ取り剤を使って、カビを除去した後に水で流すという作業になりますが、この時に冷水で流してしまうのはNGです。
一見、冷水を使うと涼しくなって湿度が下がりそうに思えますが、これが逆効果です。冷水を浴室の壁にかけると、浴室内の温度が急激に下がるので、壁について水が蒸発しにくくなり、湿度がなかなか下がりません。
たとえば、壁についた冷水をタオルで拭き取ったとしても、壁の温度が下がってしまっているので、表面に結露ができやすくなります。水をかける前とかけた後の浴室内の湿度を比べてみると、水をかける前の湿度が51%だったのに対し、水をかけた後の湿度は74%まで上昇するという研究結果が報告されています。
浴室のカビ取り掃除では、冷水を使うのNGです。むしろ熱いお湯の方が効果的です。お湯を使う場合はその温度とかける時間を注意する必要があります。次ではカビの発生を抑えるための掃除方法について紹介していきます。
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カビの発生を抑えるためには
浴室のカビの発生を抑えるためには、水ではなく60℃以上の熱湯をかけることが有効だと言われています。
カビが繁殖しやすい場所に60℃以上の熱湯をかけると、カビの増殖を抑えることができると言われています。
カビは、空気中を漂う胞子の状態と、場所に菌糸をはった状態の2つがあります。胞子の状態では周りが覆われているので、70~80℃ほどの高温で熱しないと死滅しませんが、菌糸をはった状態では耐熱性が低く、50~60℃ほどの熱湯で5分程度、熱を加えるだけで死滅します。
ですから、お風呂場でカビ生えやすい場所(ゴムパッキンの部分や浴室の隅など)に、60℃以上の熱湯を5分ほどかけるカビの発生の予防になると考えられます。
室内に生える代表的なカビの種類は、麹カビと青カビですが、菌糸の状態で麹カビは50℃のお湯を5分間かけると死滅します。青カビの場合は60℃のお湯を3分ほどかけると死滅します。
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