スーパーだと夕方になると値引きのシールが貼られるようになりますが、コンビニでも消費期限が迫った商品に対して実質値引き制度が開始されます。
これは、一部のコンビニで開始されるポイント還元制度です。いつ?何が?実質値引きになるのか知っておきたいところです。
期限切れ間近をポイント還元
セブンイレブンでは、2019年の秋以降から全国約2万店舗を対象に消費期限が近い商品を買うとnanacoカードにポイントが付与されるようになります。
商品を買う時は定価で買いますが、レジでnanacoカードを提示すると、値引き分のポイントを付与してくれるという仕組みです。
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ローソンも同じく一部店舗(愛媛・沖縄)を対象に、実証実験として2019年6月11日からポイント還元制度が実施します。ローソンでも、消費期限が近くなった商品を買うとレジにてPonta、dポイントカードにポイントが付与される仕組みです。ローソンでは、ポイント付与が可能な商品に「Another Choice」と書かれたシールが貼られます。
このシールが貼られた商品を午後4時以降に買うと、100円につき5円相当のポイントが付与されるシステムになっています。ローソンでは一部の店舗で実証実験後、2020年度以降に全国で実施する予定になっています。
セブンイレブンでは、お弁当、おにぎり、サンドイッチなどがポイント還元の対象になります。ローソンでは、お弁当とおにぎりが対象になります。これらは消費期限が短いものなので、実証実験として対象になっています。
スーパーの値引きの順番
スーパーでは、食品を廃棄するくらいなら半値でも売り切る方が良いとされていて、閉店3・4時間前から値引きが開始することが多い。
そして、スーパーでは値引きする順番があります。まず最初に値引きの対象になるのは傷みやすい「サラダ系」です。次に「副菜系」が値引きされます。続いて「揚げ物」「米飯」の順番に値引きされていきます。
遅い時間まで人がたくさんいる駅前のスーパーは、郊外のスーパーと比べると値引きするタイミングが遅くなる傾向があります。駅前のスーパーは遅くまで売れると見込んで値引きも遅くなります。
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今までコンビニで値引きしなかった理由
実は、これまでコンビニで値引きしてはいけないということはなかったのですが、原則は定価販売ですが、そこから値引きするかは各店舗のオーナーに任されています。ただし、実際に値引きをしている店舗は非常に少ない。
コンビニは24時間営業なので、スーパーのように値引きするタイミングがはかりずらいということがありますが、最大の理由はコンビニ独特のシステムが影響していると考えられています。
コンビニは加盟店で売り上げた利益の何%かを本部に納めるというシステムになっています。つまり利益が多ければ多いほど本部は儲かります。コンビニの場合は売れずに廃棄してしまった商品の分も利益として計算しなくてはいけないという契約になっています。
店舗のオーナーからすると売れずに廃棄しているので儲かっていない分にもかかわらず、本部に利益としてその何%かを納めなくてはいけない。ですから、本部にしてみれば食品が廃棄されても儲けが多くなるので、これまで値引きに対して消極的だったと考えられています。
ローソンの廃棄食品の量は、全店舗合わせて年間4.4万トンと言われています。実質値引き制度の導入は、食品ロスを減らすことが目的になっています。廃棄になる費用も各店舗の負担となるので、店舗の経営を圧迫する要因になっています。経営悪化の加盟店を保護するという意味でも良いのかもしれません。
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