衣替えの時期になると、セーターやコートなどの冬物は来年まで収納することになります。
そんな時に気を付けておきたいのが、服の虫食い対策です。
今回の記事では、冬物衣類の収納術や正しい防虫剤の置き方などを紹介します。
冬物衣類はタンスの上の引き出しに収納
セーターなどの冬物をタンスの下の引き出しに収納するのはNGです。湿気は空気よりも重いのでどうしても下の方に溜まります。
ですから、しばらく着ない洋服をタンスの下の方に収納すると、湿気が原因でカビてしまうことがあるので、なるべく上の方の引き出しに収納する方が望ましい。
Sponsored Links
クリーニングから戻ってきた洋服はビニールに包まれています。このまま収納してしまうと、クリーニングに出した時の溶剤のニオイがついてしまうことと、ビニールに入っていることで内部に湿気が溜まりやすいので、カビの原因になります。
クリーニングに出した洋服を収納する場合は、必ずビニールから洋服を出して、一度乾かしてから収納するようにしましょう。
大きな衣類は、どうしても下の方に収納しがちで、軽くて簡単なものを上の方に収納しがちですが、タンスの上の方は長期間収納する服を入れて、タンスの下の方には頻繁に着る服を収納することが基本です。
タンスの下の方に、よく着る衣類を入れておくと、頻繁に引き出しを動かすことになるので、換気ができてカビの防止に繋がります。
セーターに限らず、コートなどもビニールから出して収納すると、カビや虫食い対策になります。
コートなどハンガーにかけて収納する時には、ハンバー選びが重要です。コートにはコート専用のハンガーがあり、肩幅が合わないとハンバーが原因で型崩れが起こるので注意が必要です。
Sponsored Links
正しい防虫剤の置き方
虫食いを防ぐためには、防虫剤を置く位置が肝心です。まずは、タンスの引き出しや衣装ケースなどに衣類を入れる量は8割程度にしてください。
引き出しいっぱいに衣類を入れるのはNGです。防虫剤の有効成分が行き渡るスペースを作ることがポイントです。
防虫剤の効果的な置き方は、収納した衣類の上に防虫剤を置くと良いでしょう。衣装ケース1つに対して防虫剤2個を衣類の上に置くのが基本です。
防虫剤の有効成分は上から下へ広がっていきます。有効成分が広がり衣類を覆って害虫から守ってくれます。
防虫剤を衣類の間に入れたり、衣類の下に入れてしまうと、防虫効果は弱まってしまいます。衣類の間に防虫剤を入れると有効成分が広がりにくくなります。
衣装ケースやタンスの引き出しに入れる衣類の量は8割ほどで、衣類の上に防虫剤を置くことが、虫食い対策に効果的な収納のやり方になります。
タンスの中の虫を放置してしまうと、暖かい季節にどんどん増えてしまうことがあります。初めのうちは衣類にフンをつける程度ですが、そのまま放っておくと衣類に穴を空けてしまう恐れもあります。
虫食いされやすい衣類の素材
衣類の中には、害虫が好む素材があります。カシミヤとウールは、どちらも動物性タンパク質の繊維なので虫食いされやすい。動物の毛は虫たちにとって好物なのです。
リネンやコットンなど植物性タンパク質の繊維は、動物性タンパク質の繊維ほどではありませんが、虫食いされることもあります。
ポリエステルやレーヨンなどの化学繊維は、消化できないので虫は食べません。しかし、醤油やソースなどタンパク質の汚れが衣類につくと、それを求めて繊維をかじり取ってしまい、結果的に虫食いになってしまうことがあります。
衣類害虫の対策は、4月から5月の暖かくなってきた時期に注意が必要です。春は幼虫から成虫にかわる時期なので、外から入ってしまう場合もあります。
カツオブシムシと呼ばれる衣類害虫は、成虫になると明るいところに集まる習性があるので、白い衣類の洗濯物にくっついて、そのまま家の中に取り込んでしまう恐れもあります。
Sponsored Links